ああ、憧れのスーパーひたち-宮城(仙台)1泊2日-(2006/11/11)


今回の旅行のキッカケ
 地元の路線には特急が走っています。その名もスーパーひたち。上野仙台間を4時間で結ぶ電車です。在来線に乗っているといつも北千住辺りで追い抜いていくので見慣れた電車であります。…が生まれてこの方、古くは特急ひたちの頃からこの電車に乗ったことがありません。

 理由は簡単、利用する必要がないのです。まず地元から上野まで止まる駅がない。逆に仙台には、一度上野に出てそこから新幹線を使ったほうが早く着く、水戸、日立、いわきなどは確かに一番早く着く電車になりますが、車のほうが快適に行けます。
 このままではこの電車に一度も乗ることはないでしょう。ではこの電車に乗ることを目的にしましょう。ということで、この電車を堪能すべく終点の仙台に行くことになりました。折角だし前回の旅で入りそびれた作並温泉にでも行ってきましょうか。

1日目(土)
 朝、車で土浦駅へ。地元からスーパーひたちが止まる最寄の駅がここなのです。着いたのは出発の一時間前。万が一乗り遅れると大変なことになる(ここから仙台直通のスーパーひたちはこの一本しかない)ので慎重に行き過ぎました。まあそれでも羽田の悪夢は見たくないので、駅でまったり待てましたけどね。

 電車に乗り、指定席へ。上野から二駅目なのですが意外と人が乗ってました。皆スーツ姿でしたが。休日だってのにみな大変ですね。この方達、予想通り日立駅周辺でほとんど降りて行きました。…お仕事頑張ってくださいね。さて土浦から三時間半乗りっぱなしなのですが、なんかこの電車凄く揺れます。横揺れというより縦ゆれ。スピードを出しては急制動かけている感じです。これは私の弱い揺れのパターンです。結果、水戸辺りで完全に乗り物酔いになってしまいました。とはいえ降りるわけにも行かないので、我慢我慢。最悪な事態にはなりませんでしたが、いわき辺りまで景色を堪能することは全く出来ませんでした。いわき辺りまで?そう、いわき以降は乗り物酔いがピタッと収まりました。それまでの縦ゆれがなくなったことが原因です。でもなぜ?いわきで変わったことといえば電車の切り離しで11両から4両に減ったことと、多分複線から単線になったこと。車体が軽くなって慣性が減ったのと単線ゆえにスピードも若干落ちたんじゃないですかね?どうか運転者がうまい人に変わったからではありませんように。

 と、いうことで体調も戻って無事仙台に着きました。その後レンタカーも滞りなく借りることができ順調順調。さっそく観光開始…とその前に腹ごしらえしましょう。食べるはもちろん仙台名物冷やし中華です。

 ちなみに今は秋も終わりかけの時期、巷では冷やし中華は終わっているものなのですがさすが本場です。一年中冷やし中華をやっているお店がちらほらあります。お店に入りさっそく冷やし中華を注文。それだけだとちょっと物足りないので点心盛り合わせも追加。出てきた冷やし中華は…あれ、具が上に乗ってないんですね。元々の冷やし中華はそういうものなんでしょうか?まあ結局全部乗せるのでどっちでもいいんですけど。味はゴマダレの甘味が麺に染みていておいしい。点心の箸休めも手伝って苦も無く完食させていただきました。

 さてここから仙台観光です。まずは東照宮を参拝。東照宮というと日光を思い浮かべるのですが、仙台にもあったんですね。表門が立派でそれを遠めにスケッチしている人がたくさんいました。でも中に入ると人がいません。本殿も表門と同じくらい立派な感じなんですけど、スケッチ禁止なのでしょうか?ちょっと不思議でした。

 続いて大崎八幡宮。こちらも立派です。というか華やかですね。金色の建物に陽があたってキラキラしています。ここは観光客より参拝する家族連れが多かったです。七五三の時期ですからね。当然でしょう。

 次は瑞鳳殿。伊達政宗のお墓です。ここは観光客のほうが多かったです。というか観光客しかこない場所なのですかね?お墓だし。でも建物は前二つよりもきらびやかな感じ。お墓だからですかね?昔の人の考えは良く分からないです。

 最後の締めは青葉山です。実はここには前にも来たことがあります。でもあの時は予定が詰まっていたので足早に駆け抜けただけ。今回はこれで終わりなのでゆっくり散策です。相変わらず伊達政宗の像は立派ですね。そして人気があります。

 その後仙台市内をざっと見渡し、護国神社を参拝した後は、敷地内の茶屋にて一休憩。名物ずんだ餅を食べました。甘々ながら枝豆の味がズシッと来るずんだに餅が程よくマッチして美味しいです。黒ごまや胡桃も風味抜群。全部美味しくいただきました。

 これにて本日の観光は終了。日も暮れてしまったので、ボチボチと宿に向かいます。今日はもちろん作並温泉に宿泊です。宿に着き、さっそく温泉へ。お湯は適温の無色。サラサラ感がありました。傍を流れる広瀬川は暗くて見えませんでしたが音を聞いてるだけで癒されます。なのでゆっくり長湯させていただきました。今日はとりあえずご飯の写真だけ。



2日目(日)
 朝起きてまずは温泉。日も昇り、昨日見えなかった広瀬川がキラキラ輝いてます。出来ればこれを見ながらゆっくり温泉を堪能したかったんですが、湯に浸かると囲いのせいで川が見えなくなります。なので昨日と同じく音を聞きながら堪能。ちょっと残念でした。

 宿を出てまず向かうは秋保大滝。前にも来ましたが相変わらず豪快な景観です。今回は急ぎ旅ではないのでゆっくり…というかボーっと滝を眺め、秋保大滝不動尊に戻ってくると団体さんがやってきました。そこでガイドさんの話に耳を傾ける…ここは日本三名瀑らしいです。知らなかった。というか袋田の滝だと思ってたんですが違うのかな?まあガイドさんに野暮なツッコミを入れても仕方ないので、そのまま退散しました。

 ここから一気に東に仙台を横断。塩釜神社に向かいます。塩釜神社は前回ふもとの駐車場に止めてしまい苦労したことを覚えているので、出来るだけ奥の道をズンズン進んでいきました。そしたらホント目の前に駐車場あったんですね。ひとつ経験が生かせました。塩釜神社も人が多いです。もちろん単なる観光客より七五三参拝する家族連れが大半でした。そんな中を寂しく参拝し本日最後の目的地松島へ。

 前にも書きましたが松島は日本有数の観光地です。なのでいつ来ても観光客でいっぱいです。今日も例外なく人でいっぱい。そんななか手早くまわらないと次の予定が…ということは今回はありません。ここで終わり。帰りの電車も日が暮れてからですからゆっくりとまわれます。時間に終われない旅ってサイコー。

 まずは前回頭の片隅にもなかった船での松島巡り。生まれて初めて松島の奥地へと足を踏み入れられます。またこういう時に限って船の時間がぴったり合い、特に待たされることなく出港となりました。

 船が走り出した瞬間にうみねこに襲われます。見ると船に乗った人がえさをバラ撒いているんですね。ということで出港から15分ほど、船はうみねことのふれあいタイムになりました。私も便乗してうみねこを写真に収める。

 さて餌もつきうみねこが去る頃、奇岩が見えてきました。いよいよ真の松島の景観を楽しむ時間…あれ皆さん船内に入ってしまいます。どうやら皆さんうみねこと戯れたかっただけのようですね。いいのかそれで?まあそれは置いといて、奇岩群を抜けたら外海の境まで行き、浦戸桂島と浦戸野々島の脇を通ります。やっぱり港から見た景色とは全然違います。なんか初めて松島を堪能できたような気がしました。



 船を降りるとちょうど昼食の時間です。食べるは牡蠣。それも生牡蠣です。ちょっと中毒が怖かったのですが、負けずに注文。あとこれだけでは物足りないので牛タン定食も頼みます。出てきた生牡蠣は見た目からしてプリップリ。これが口に入れば後戻りが出来ない…でも食べる!う、美味い。美味すぎます。プリッとした感触を歯で押しつぶすと磯の香りが口に充満して…今まで生牡蠣怖くて食べなかったんですが、なんか人生損してました。今後は怖がらずトライで生きていきましょう。でも食べるのはお店で出されるもの限定で。やっぱり怖いしね。さてお腹も膨れ…えっ牛タンの感想?えっと可もなく不可もない普通の牛タンでした。やっぱり食べるなら専門店が良いらしいです。

 さて続いては瑞巌寺を参拝。中の庭園はあでやかでしたが、まだ紅葉の時期にはちょっと早かった感じです。



 次は五大堂。人の多さは変わらず。でもそこまでの道が橋一本しかないので行列が出来てました。ある意味ここが一番混んでたかも…

 さて予定の目的地は全部回ったのですが、時間がまだまだ余ってます。じゃあ笹かま工場でも覗こうかといくつかまわって見る。でもみんなこじんまりとして、じっくり見学するというものではなさそうです。だからと言って笹かま作り体験する気も起きないし…とふとある建物が目に入りました。

 伊達政宗歴史館です。普段は博物館に立ち寄ることはないのですが、時間もあるので立ち寄って見ることにしました。入るとまず目に入ったのが等身大の伊達政宗です。伊達政宗歴史館だから当然ですね。奥に入ると、等身大の太宰治や野口英世がいます。ちなみにみんな蝋人形。はぁなるほどそういう場所なんですねここは。まるで東京タワーのそれみたいです。ちなみに太宰治や野口英世はみちのくの偉人ということだそうです。更に奥には小泉純一郎や松井秀喜…もう有名なら何でもいいんですね。一応フォローすると、ここから先はちゃんと歴史館してました。いわゆる伊達政宗の生涯を追うことが出来るのですが、展示物は全て蝋人形。…下手な歴史的価値のある書物や建物見せるより分かりやすいですね。子供に見せるならコッチのほうが楽しくていいんじゃないですか?で、最後は大河ドラマの総集編が流されてました。あ~もう伊達政宗を手っ取り早く知りたいならここに来ちゃえばいいんじゃないですか?そんな歴史館でありました。

 さて帰りの足もスーパーひたちです。行きと帰りが同じ道じゃ面白くないので新幹線も考えたのですが、そもそもの目的を優先し、スーパーひたちで帰ることにしました。とはいえ帰りは日も暮れて景色が見えない。いわきからやっぱり縦ゆれになりやっぱり乗り物酔いになったり(運転技術が原因じゃなくてある意味安心)と、楽しむことは出来ませんでした。堪能だけはしたかなということで。

 最後に車内の出来事を二つ。夕食に仙台で購入した牛タン弁当を食しました。味は…駅弁で名物を済まそうという考えは良くないようです。日立駅ではまたスーツの人が大量に乗ってきました。ホントお仕事お疲れ様です。

 今回は一泊二日で、まわる地域も一点に絞った為、とにかくゆっくり観光が出来ました。全国各地の旅も一段落したし、今後はこういう旅に切り替えていこうかなと思います。もう若くありませんしね。










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