なんとなく日本の南側あたり-九州・四国・南紀9泊10日-(2005/12/05)


今回の旅行のキッカケ
 九州に行きたい。九州には一度行ったことはあるのですが、その時は鹿児島と宮崎には行っていませんでした。つまり鹿児島と宮崎に行ってみたいということです。でもそこまで行くならせっかくなので九州全部回ってみよう。などと考え、行程計画を立て始めました。もちろん、この時点で表題の大旅行になるとは考えていません。

 さて旅行計画を進めて、今回のスタート地点であるレンタカーの乗り入れにする空港を考える段階に入ります。どこがいいかなと九州全域の地図を見ていると、あるものが目に入ります。フェリーです。大分と愛媛を結ぶものですが、地図上で見るとそう遠くない感じ。調べてみると3時間で四国に行けるみたいです。

 …近い。フェリーで半日つぶすと考えれば、そのまま四国旅行につなげられそう?しかし、九州と四国にまたがる旅行でレンタカーを使うのは難しい。というか、九州で借りて、四国で返すのはレンタカー屋さんが対応してくれなさそうです。また、九州と四国で2回レンタカーを借りる方法もありますが、それではそもそもフェリーを使う意味がありません。

 しばらく悩んだ末、なんとなく地元から福岡までの距離を計算してみます。なんか弾丸で行けなくなさそうです。さらに四国の東には、小旅行で行きたいと考えていた南紀があります。だったら南紀も行ってしまえということになり、表題の旅行になってしまいました。

九州
 大分→佐賀→長崎→福岡→熊本→鹿児島→宮崎→大分→
四国
 高知→徳島→愛媛→香川→徳島→
南紀(近畿)
 兵庫→※大阪→和歌山→三重

※大阪は通過のみで立ち寄り無し


1日目(月)
 まずは地元から大分まで弾丸。途中福岡によるつもりでしたが、東名自動車道の工事渋滞や、山陽自動車道の通行止めに(中国自動車道を迂回することに)より、予定が大幅に狂い断念しました。この誤算が後々ジンワリ効いてくることは、当然まだ気づいていません。

 大分別府に着いたのは18:00。この日はとりあえず宿の温泉を堪能し、長時間ドライブの疲労を落としました。ここは別府八湯の一つである鉄輪温泉。お湯は白濁で入った瞬間物凄く熱い。が、熱いのは表面だけで中は適温です。なので、体を真っ赤にさせることはないのですが、しばらくすると首と肩が熱くなる為、終始肩を回しながら入ることに。

 お風呂のあとはご飯食べて就寝です。やっと落ち着きました。



2日目(火)
 まずは別府の地獄めぐり。別府は前に訪れたことはあるものの、地獄は3ヶ所しか回った記憶がありません。てなわけで今回は全部回ってみることに決定。まずは血の池地獄です。

 そして龍巻地獄…なんか私以外の観光客が見当たりません。不審に思いながら入り口に行くと、チケットをもぎった店員さんが一言。「先程噴出が終わったので、次の噴出まで30分かかります」

 えっと…ここの地獄は間欠泉で、間欠泉と言うからには湯が噴出する時と噴出しない時があるわけで、確かここの地獄は前回まわった3ヶ所の一つであり、当然間欠泉であることも知ってたわけで、にも拘らず何も考えずにここに来た自分って…まあ30分待ちます。

 その後は海地獄

 鬼石坊主地獄

 山地獄

 かまど地獄

 鬼山地獄

 白池地獄

 と、ガイドブックに書いてあった通りにめぐりました。印象に残ったのは海地獄と鬼山地獄ですね。特にワニが…

 さて、いわゆる八地獄めぐりとしては全部回ったものの、ガイドブックによると実はもう一つあるようです。それが最後の地獄。金龍地獄。白池地獄の近くのはずなのにと、ウロウロしていると、突然目の前の家の門が開きました。どうやら金龍地獄は今が開店のようです。さすが他の地獄と連携していない地獄。開店時間もマイペースです。

 中に入ると金龍の像と温泉が、まあ金龍地獄なのですから当たり前と思っていたら、当たり前でないものが現われました。バナナです。しかも地獄なのに極楽バナナ。鬼山にワニ。金龍にバナナ。温泉といえばバナナワニというのは熱川とどちらが先なのでしょうね。ちなみに極楽バナナは1本500円。さすがにバナナに500円は出せませんでした。

 さて、地獄めぐりも終わりましたので、かまど地獄前のお店で買った温泉玉子を頬張りつつ、浜脇温泉へ向かいます。

 浜脇温泉は別府温泉から南へちょっと行ったところ。別府温泉もいいがここもいいと聞き、立ち寄ることにしました。が、ここでも予定外の出来事が。立ち寄る予定の浴場が閉まっています。定休日くらい調べとけ自分。と、また自己嫌悪に陥るも、すぐに地元の人に他に公衆浴場がないか訊いてみる。無事、浜脇温泉に入ることができました。お湯はちょい熱めの無色。地獄めぐりでかいた汗もとり、サッパリさせていただきました。

 大分三発目の温泉は湯布院温泉。ここは何事もなく、予定通りザンブリと堪能。ここのお湯はぬるめの無色。しばらくすると体がぬるぬるしてきます。この感じ結構スキなので長く堪能していたかったのですが、予定がつまっているので、後ろ髪引かれながら、この地をあとにしました。

 さて、今度こそ福岡の予定だったのですが、浜脇、湯布院で温泉を堪能しすぎ、既に午後になってしまいました。福岡は明日でいいやと考え、そのまま佐賀へ行くことに…佐賀にはお目当ての温泉が二つあります。その一つ目が武雄温泉。なんかすごい共同浴場があるということで、立ち寄ることにしました。

 とりあえずインターを降り、街中を走っていくと、いきなり大きな中華料理屋が現われました。前情報では知っていたものの、第一印象はそんな感じです。でも中に入るとちょっと大きめの公衆浴場という感じで落ちつけました。中も中華料理屋風だったらヤダなと心配していたもので。お湯はちょい熱めの無色。浜脇温泉に似て、やっぱり出た後サッパリしました。

 続いては嬉野温泉。ここも公衆浴場はあるみたいですが、あえてホテルの立ち寄り湯に入ることにしました。そのホテルの何に惹かれたか。ガイドブックにある露天(野天?)風呂の写真です。見た瞬間にここには行かねばと思いました。もくろみは当たりです。とにかく眺めが最高。屋根がほとんどなく、見上げれば山と空のみ。そしてぬるめの白濁湯がジンワリ体にしみこみます。今日はここに泊まりたいと思いつつ、そうも行かないので泣く泣く出ることにしました。

 次は長崎。ここも前に訪れたことがあります。しかも大体の有名な場所も覚えていましたので、観光は楽勝でしょうと、タカをくくっていました。が、大誤算です。まず着いた時間が17:00。各温泉堪能しすぎました。そして都市部の大渋滞。県庁所在地を甘く見るなの第一弾です。そう、この後も県庁所在地の渋滞で痛い目を見ることになります。観光するにも、有料施設はみな閉まっているので、見ることも出来ません。仕方なく平和公園のみ観光し、おしまいにしました。

 さて、観光は出来なくても、食べることは出来ると言うことで、中華街に足を運びます。

 注文するは皿うどん。おいしいです。某居酒屋の皿うどんに慣れた舌にはもったいない味でした。完食したもののまだ足りません。まあ、朝から温泉玉子一個しか食べてないので当然ですね。というわけでちゃんぽんも注文。こっちもおいしいけど、皿うどんの時のような衝撃はありませんでした。食べる順番が悪かったということで。と言いつつこちらも完食。御馳走様でした。

 そして今日の宿がある雲仙へ。日もとっぷり暮れ、宿に着いたのが19:30。宿の人、遅れて着いてゴメンナサイ。雲仙温泉は、熱めの白濁湯。1分入っては体を真っ赤にさせて休み休み堪能させて頂きました。



3日目(水)
 まずは、雲仙地獄。朝も早いので観光客はまばら。散歩がてらゆるりと地獄を巡ります。

 宿をあとにして山を降ります。お世話になりました。

 島原に着きました。島原城の写真を一枚。

 朝の観光も一段落ついたので、島原港のフェリーの時間を確認。次の出港まで1時間待ち。ここで本日最大の分岐に直面しました。これから一気に福岡まで行くわけなのですが、ここで高速道路を使って来た道を戻るか、フェリーを使い、熊本に渡ってから北に向かうかです。本来、福岡は前々日に済ませる予定でしたので、フェリープランを考えていたのですが、ここは待ち時間のない西回りを選択。延々と昨日来た道を戻ることにしました。

 福岡に着いて、櫛田神社を参拝。

 続いて福岡城跡を観光。

 そして昼食。昼食はもちろんラーメン。お店に入ると、まずは強烈なとんこつ臭。とんこつラーメンは好きですが、この最初の匂いだけは、やっぱりクラクラします。とはいえ、5分もすれば匂いに慣れ、ラーメンも美味しく完食しました。もちろん替え玉有りです。

 続いては太宰府天満宮。実はここに寄るかどうか本気で悩みました。それというのも福岡で大渋滞に巻き込まれ、予定より大幅に遅れていたからです。また、太宰府は前に来たことがあるので、あまり執着が沸かなかったこともあります。しかし大宰府インターが近づくにつれ、二度と行けないかもと考えてしまうと、ハンドルはインター降り口に傾いていきます。で、結局参拝することになりました。大宰府に着くとそこは平日だというのに学生でいっぱいです。やっぱり学問の神様だなとしみじみしつつ。とりあえず今からでも頭がよくなるようにお願いして来ました。

 大宰府で買った梅枝餅を頬張りつつ、熊本へ。

 まずは熊本の北にある山鹿温泉へ。ここまでハードだっただけにここでほっと一息。ここのお湯は適温で無色。ちょっとぬるぬる感有り。湯布院もよかったけどここもいいなぁ…

 と思いつつ長湯もできません。次の地向かいます熊本城。そして、今回三度目の都市部渋滞の洗礼を受けます。熊本インターを降り、熊本城を観光。再度インター近くに戻るまで約二時間かかりました。実際熊本城にいた時間は十分足らずで、なんだかどこかのテーマパークに行った気分になりました。ところで、お城の石垣にへばりつく人々を何人も見かけましたがアレは何をやっていたのでしょう。いまだに疑問です。

 大渋滞を抜け、次に目指すは阿蘇山。といっても、阿蘇山頂付近は前に行っているので、今回は趣向を変え、阿蘇山が見える温泉に向かいます。その温泉の名は、阿蘇内牧温泉。ここにある共同浴場で阿蘇山を見ながら一息つこうと考えました。が、どうもお目当ての浴場が見つかりません。しかたなく温泉街の宿の立ち寄り湯に変更しました。ところがこの露天風呂、周りの囲いが高すぎて阿蘇山が全く見えません。泣く泣く内風呂にてお湯のみ堪能させて頂きました。お湯はぬるめの無色。ぬるぬる感がありました。最後に阿蘇山を駐車場にて撮影。お湯と同時とは行かないものの、目的を達成したことにしました。

 阿蘇内牧温泉を出ると既に日も暮れ始め、予定より大幅に遅れていることを実感します。宿に電話して、到着が遅くなる旨を伝え一路霧島へ。本日も宿に着いたのは完全に夜になってから。宿の人遅れて着いてゴメンナサイ。霧島温泉は、温泉から桜島が一望できるという宿に決定。チェックイン中、「貸切露天風呂の予約をしますか?」と聞かれました。この宿は貸切露天風呂が3つあり、それを売りにしていることは知っていましたが、まさかそれを当日に、しかも無料で予約が出来るとは思いませんでした。当然予約します。しかも欲張って本日夜と明日の朝の二つを予約してしまいました。

 夕食を早々に済ませ、まずは一つ目の貸切露天風呂に向かいます。お湯は熱めの白濁。露天なのに硫黄臭が漂ってきます。ザブンと入りたかったのですが、お湯が予想以上に熱いので、休み休み入ることになりました。景色は露天ではあるのだけれど空が木々に隠れすぎて、開放感はちょっと低かったです。その後一休みして大浴場のほうへ。お湯は適温で白濁。こちらは空が半分屋根で隠れていたものの、残り半分は全く隠れてなかったので、場所によっては星空がいい感じに見えました。入っている間誰も入ってこなかったので、ここも貸切状態になりました。それをいいことに、お湯の中で寝そべり、ゆっくり星空と温泉を堪能させていただきました。


4日目(木)
 まずは朝の貸切露天風呂。こちらも野天ながら空はあまり見えません。とはいえあまり手を入れてない木々に囲まれた感じは、まさに山中の露天風呂。近くの景色を味わうのもいいなと、しみじみさせていただきました。そういう意味では昨日の夜に入った貸切も今入りたかった。残念です。お湯はこちらは無色適温。ゆっくり浸かっててもサッパリ感は残りました。

 その後一休みして再度大浴場のほうへ。またもや入っている間誰も入ってこなかったのでここも貸切状態。桜島見えるかなとワクワクしましたが、どうも霧で隠れてよく見えない。というか霧がかかる山々の景色はそれだけでお腹いっぱいです。十分露天風呂を堪能させていただきました。

 宿を出て鹿児島市へ。都市部ながらココは渋滞もなくスイスイ。西郷さんの像を写真に収めます。

 続いてフェリー乗り場へ。これが初めてのフェリー体験の為ドキドキです。が、あっさりと乗船できました。というか何の手続きもしてないんですけど。拍子抜けしながら車を降り、しばらくすると出港。気分はフェリーというより遊覧船でした。15分で桜島に着き、下船にてお金を払います。ここでも車から降りることなく、料金所でお金を渡して下船手続き終了。フェリーってこんな簡単に乗れるものなんですね。飛行機に乗るより簡単でした。

 桜島に着くと道路が一変。ごつごつ岩が出ているところに一本の道路が出ている感じです。異郷の雰囲気が新鮮。ふもとから桜島を数枚写真に収めます。

 そして古里温泉へ。ここで決めていたホテルの立ち寄り湯へ。海沿いにある大露天風呂がいいという話なのでウキウキして玄関をくぐると、本日露天風呂清掃中の看板が。とはいえ、他に行く場所も考えていなかったので、そこの内風呂を堪能することにしました。お湯はぬるめの無色。サラサラ感があります。ふと横を見ると飲泉場がありました。飲んでみる、ちょっと薄めの塩湯という感じです。胃に染み込むようゆっくりといただきました。

 続いては佐多岬。いわゆる南端です。的確な言葉が浮かびませんがとにかく南端です。ここからは高速道路がありませんので、延々と一般道を行くことになります。高速はありませんが同時に都市部もありませんので、スピードは出せないないものの渋滞もなくのんびりドライブ気分です。着いた先は特に石碑もなく、看板のみでしたが、確かに南端の模様。看板によると本土最南端のようです。また近くには御崎神社がありました。これも本土最南端の神社ですね。

 続いて日南海岸へ行く道もやはり高速がありません。またもやのんびりドライブとなります。この旅行中、この日が一番ゆったりした時間を過ごせました。着いたのは15:30。悠々と日南海岸と堀切峠を散策します。

 最後に青島を観光してもまだ17:00。今回はゆったりとチェックインしました。



 青島温泉は青島が見える宿に決定。早めのチェックインで早めの温泉だったため、他にもお客がちらほら。お湯は適温で無色。ぬるぬる感あり。暮れる日南海岸を目に、堪能させて頂きました。この日は終始時間に追われることがなく、のんびり旅行が出来ました。時間を気にしない旅行って最高!



5日目(金)
 この日が一番時間に追われる旅行になると覚悟はしていました。今日の11:00に佐伯港に着いてフェリーに乗る。これを逃すと夜まで船が出ません。宮崎日南海岸から、大分佐伯まで直線で行く分には、さしたる問題はありませんが、そこに立ちふさがるは九州最後の立ち寄り地にして一番の秘境。高千穂峡です。朝のんびり出発して高千穂峡に寄り、11:00に佐伯に着くなど到底不可能な為、出発時間を早めることにしました。

 出発は2:30。早朝というより真夜中です。もちろんきれいな海岸線は全く見えません。狭い山道もまわりは真っ暗。綱渡り状態で途中タヌキかイタチをよけつつ、ただ走るだけのドライブをして、7:00にようやく高千穂峡に到着です。しかし早朝なので、観光客どころか地元の人もいません。とにかく写真を数枚収め、続いて高千穂神社と天の岩戸神社を参拝しました。

 さて、時間は8:00。後3時間。いや正確には手続き諸々で2時間半で佐伯港に着かねばなりません。距離的には余裕っだったのでしたが、ここでまたもやミスを犯しました。ナビの設定ミスです。

 最近の高性能ナビならいざ知らず、このナビ、県道以上の道ならそこから最短距離を導き出してしまうのです。例え一時間に一台しか車が通らないような超山道だとしても。そしてそこに気づいたのが山道に入ってしばらくしてから。気を抜くと車ごとまっさかさまの超細道が続きます。もちろんスピードなど出せるはずもありません。進んだ距離が20分ほどでわずかに5km。またこの道はたちが悪く、時々開けた大きい道になるのです。大きい道になると山道が終わったと錯覚し、引き返すという決断を鈍らせたことも、この状況の深みにはまった要因だと思います。ナビを見ると次の分岐点まで15km。いわゆる1時間かかるわけですが、そこで大きい道に出ればまだ間に合います。しかしまだ山道が続くようだと、完全にアウトです。急ぎたくても急げない。そして気の抜けない魔の一時間でした。で、結局は間に合いました。分岐である2km前辺りで既にふもとの平坦な道になり、その後も超山道に遭遇することがありませんでした。ああいう経験は二度と御免です。

 今度のフェリーは九州と四国を結ぶ船だけあって、規模が断然違いました。とはいえ、やっぱり手続きはそれほど難しくありません。書類に必要事項を書き込み、前金でお金を払う。手続きは5分ほどで終わりました。既に桜島で衝撃を受けていたので、こんなもんかという程度の感想で終わりましたが、やっぱり飛行機に乗るより簡単です。さてこれから3時間。急ぎたくても急げない。けど運転してないので気楽な状態になります。というか睡魔が押し寄せたので、ここで一眠りしました。9時間かけて行った所は高千穂のみ。やっぱりあそこは秘境です。

 14:00宿毛港に到着。時間のプレッシャーが解かれ引き続きのんびりドライブです。四国最初の地は龍串海岸。しかしココでも超細道に遭遇。でも目的地に行くにはこの道しかないのと、高千穂に比べ難易度が低かったため我慢して通りました。龍串海岸到着して写真を撮ります。奇岩は宮崎でも見れましたね。

 そして四国最南端は足摺岬です。最南端とはいえ先日本土最南端見たしこんなもんかという感じです。。

 続いて四万十川…だと範囲が広すぎるため、佐田の沈下橋へ。海の近くなのに川の水が透き通っています。佐田の沈下橋をあとにする頃には既に日も沈みました。

 次の地、高知市に着くのは大体20:00頃。でも、今回は素泊まりなので、宿には門限までに着けば問題ありません。またもや暗闇のドライブですが、ここはゆったりのんびりと運転しました。

 泊まる場所は高知市。有名でなくとも温泉宿がないのかと探してみたら、やっぱりありました。しかも高知城の目の前に。一応高知温泉でいいのでしょうか?お湯はちょい熱めの無色。サラサラ感有り。とにかくハードな一日でしたので、温泉の染み込み加減がとても癒されました。



6日目(土)
 最初に向かうは室戸岬。地図上のとんがり具合に魅せられ立ち寄ることにしました。朝早く到着も、土曜日のせいか結構人が来てました。

 来た道を戻り、再び高知市へ。まずは桂浜

 龍馬像

 板垣退助像

 高知城。

 山内一豊の像と山内一豊の妻の像

 最後にはりまや橋を写真に収め高知観光を終了。そういえば高知市も都市部でしたが終始渋滞に巻き込まれませんでした。土曜に昼間という時間帯のせい?

 高知市から北上。途中、東にそれて祖谷渓谷です。祖谷かずら橋を写真に収め、昼食に祖谷そばとでこまわしを食べます。



 そして祖谷温泉へ。祖谷温泉も決めていたホテルの立ち寄り湯です。フロントでお金を払い奥に行くと、そこにはケーブルカーがありました。これで渓谷下の露天風呂まで行くようで、ちょっと圧倒。降りた先は川沿いに立つ露天風呂。お風呂に入る人しかいないので、側面は開けっぴろげです。お湯はぬるい白濁湯。肩まで浸からないと寒いくらいですが、逆に長湯には最適です。ゆっくりゆっくり浸からせていただきました。

 祖谷をでて最後に向かうは愛媛松山。後は松山城に行くだけとタカを括っていたのが誤算になりました。都市部での大渋滞4回目です。鹿児島、高知がスイスイだったので甘く見ていましたが、全然車が進みません。よくよく考えてみたら、過去渋滞にあった時間は福岡を除き全て夕方。鹿児島と高知は朝昼方の通過と考えると、ヤッパリ時間帯が悪かったようです。結局松山城に着いたのは17:30。日も沈んでしまったので観光を断念し、とぼとぼと本日の宿に向かいました。

 本日の宿は道後温泉。とはいえ、今回は道後温泉本館という立派な公衆浴場があるため、宿の決め手をそこの温泉施設よりも、道後温泉本館に近い宿という形に変更にしました。結局、道後温泉本館から歩いて5分の宿になり、宿に着くなり、まずはひとっ風呂とばかりに道後温泉本館へ向かいます。道後温泉本館に入ってびっくり。浴室はもちろん脱衣所まで人、人、人。ほとんど裸祭り状態です。さすがに湯に入るのに順番待ちとかにはならないものの、ゆったり入る気分にはなりませんでした。とりあえず体を洗って、ザブンと入り1回目は終了。夕食をとり、2回目は札止め間近に挑戦。最初に比べ人が少なくなったもののやっぱり人は多いです。しかたなく堪能するのは次の日の朝に持ち越しました。



7日目(日)
 まずは東雲神社を参拝。

 続いて松山城へ。昨日行きそびれたので、早朝ウォーキングをかねて山を登ります。

 ところが登った先の天守閣は補修中。がっかりしながら山を降りました。

 道後温泉に戻り、朝の湯浴みとばかりに道後温泉本館へ。ガラ空きとまでは行かないものの、やはり朝は空いています。やっと堪能する状態にありつけました。お湯はちょい熱めの無色。しばらく入ると全身がポカポカしてきます。なんかやっと道後温泉に来た実感がしました。

 宿を出て、坊ちゃんからくり時計を写真に収めます。

 最後に伊佐爾波神社を参拝。これで愛媛観光は終了です。次に向かうは香川琴平。今回の旅行最大のウォーキングが待っています。

 琴平に着いたのは10:00。ここで腹ごしらえが先か、金刀比羅宮参拝が先かを悩みました。やっぱり食後直後の運動はまずいでしょうと、金刀比羅宮参拝を先にします。

 通常なら本宮までの道ですが、やっぱり行きたいのは奥社です。山登りの覚悟を決め、とにかく登ります。参拝は後回しとばかりに一心不乱に登り、何とか奥社までたどり着きました。もう全身汗だくです。

 十分休憩を取り、奥社の天狗さん達を参拝。

 帰りに先ほど無視してきた本宮と

 旭社を参拝し、参拝終了となりました。

 さて待ちに待ってた昼食の時間です。本日の昼食はもちろん讃岐うどん。2件ほどまわり、ずるずるっと食べさせていただきました。数年前にもここでうどんを食べましたが、やっぱり本場は美味しいです。



 善通寺を参拝した後は高松市へ。

 そして5度目の都市部渋滞に遭います。時間は14:00。渋滞になる時間にはちょっと早いせいか、ぎちぎちという感じではありませんでした。とはいえ、ここで金刀比羅宮参拝の疲れが出て、歩くのがおっくうになりました。高松城跡を遠目から写真に収める手抜き観光をして、そのまま徳島鳴門へ向かいます。

 鳴門といえば渦潮でしょうと、渦の道という海上遊歩道へ。でも渦っぽいものは見られずがっかりしました。渦の道を出て大鳴門橋を写真に収め、四国旅行を終了。本日の最終地有馬温泉に向かいました。

 有馬温泉に着いたのは18:00。夕食を早々に済ませ、宿の温泉よりも公衆浴場に向かいます。まず向かうは金の湯。ここの金泉に魅せられて有馬に来たようなものです。これを堪能しない訳には行かないとザンブリとゆっくり浸かりました。お湯はちょい熱めの赤(金?)濁。浸かってすぐにぬるぬる感が。いい感じです。しばらくして、となりの銀泉も入りました。こちらはぬるめの無色で、ちょっと物足りなさを感じます。結局、すぐにまた金泉に入りなおしました。

 続いては銀の湯。先ほどの銀泉のイメージから同じものかなと思いきや、ここはラジウム泉です。お湯は適温で無色。ピリピリ感が気持ちいいです。メチャメチャ気に入りましたが、残念もうすぐ浴場が閉まるということで、泣く泣く出ることにしました。

 最後に宿に戻り、宿の温泉へ。お湯はぬるめの無色。こちらも銀泉に近い感じです。結局何度も入れるのはここだけなので、長く堪能していると、ツルツル感を感じることが出来ました。多分銀泉もそうなのでしょう。いい温泉なのですが、隣の金泉のインパクトがありすぎました。

 お風呂を出たところで、少し気になったことがあり、ホテルの人に聞いてみる。それはここの温泉は飲めるのか?ということ。というのも、実は金の湯の銀泉が飲泉できると楽しみにしていたところ、なんか都合で今は休止しているとのことで、がっかりしていたのです。ところが宿の温泉がどうも銀泉に近い感じです。もしかしてここで飲めるのではないかと考えたのです。答えは予想通りイエス。でも宿に飲泉場はないとのこと。そうですかと残念がると。よければ裏から汲んできましょうかとホテルの人から申し出てくれました。サービスいいですこのホテル。ありがたく頂戴することになった温泉はちょっとしょっぱく胃に染み込みました。ここらの人は毎朝、これを飲んでるそうで、羨ましい限りです。



8日目(月)
 今回から和歌山観光へ。しかしその前には一つの壁が。都市部渋滞6度目の洗礼です。しかも今回は高速道路上。さすが大阪だけあって、朝夕、時間帯関係なく混んでいます。ただ、この渋滞だけは予想済み。時間はたっぷり取っているので、気持ちに余裕は持てました。ウインカー無しで突然横入りしてくるタクシーも、全然怒りがこみ上げませんでしたよ。

 和歌山に入り高野山が見えてくると雲行きが怪しくなってきました。というか山間部だけ天気が悪い様子。しばらくすると雪が降ってきたので、ここでしぶしぶチェーンを装着。最初ペタペタ音を出していたタイヤがジャリジャリと雪をつかむ頃、辺りが真っ白になりました。高野山に着き金剛峯寺を参拝。



 続いて壇上伽藍と

 大門と参拝。

 奥の院はこの雪のなかスニーカーで歩くのは無謀と感じ断念しました。後ろ髪引かれながら次の地へ。ちなみに高野山を降りたらすぐに雪は止みました。

 次の地和歌山市は、とにかく和歌山城。昼間なので都市部の渋滞はありません。ストレスなく到着しました。和歌山城を観光し、

 続いて東照宮と

 紀三井寺を参拝。急な階段が続き辟易しましたが、金刀比羅宮に比べればと気力で登りました。

 そして本日の最終地、白浜へ。とはいえ、大阪を予想より早く抜けられたことと、高野山の6km近い散策が無くなったことで、着いた時、日はまだ高い位置にありました。なので本当は明日行う予定だった、ここでの散策を開始。最初に円月島

 千畳敷

 白良浜と写真に収めます。

 最後に公衆浴場へ。このお風呂、景色が最高で、目の前は空と海しかありません。ここには景色に惹かれてきたのですが、お湯のほうもなかなかです。お湯はちょい熱めの白濁。ちょい硫黄臭も感じられます。海を見、波飛沫の音を聞き、空には沈む太陽。そしてポカポカの温泉。結局、浴場が閉まるまで堪能しきりました。

 宿について一服。夕食を取り、宿の温泉へ。湯はぬるめの透明でサラサラ感あり。既に日が暮れ、白良浜のライトアップを眺めながら長湯させて頂きました。



9日目(火)
 まずは宿の温泉へ。夜もいいけどやっぱりオーシャンビューは朝でしょう。昨日見た、間近の海もいいけど、これもいいなと、ここでもしみじみ長湯しました。

 宿を出て、向かうは本州最南端潮岬。石碑と海を写真に収め、さあ帰ろうとすると観光客の団体とすれ違いました。潮岬は今までの岬に比べ比較的行きやすいとは思うけど、こういう場所にも観光客の団体って来るものなのかと、珍しい目で見てしまいました。

 続いては熊野本宮大社。本日の行程には全く高速道路がないため、終始のんびりドライブになります。途中、熊野川の雄大さに目を奪われながら、着いたのは午後少し前。熊野本宮大社を参拝し、ここから温泉三昧になります。

 一つ目は湯の峰温泉。ここは公衆浴場でザンブリと。お湯は熱めの白濁。硫黄の香りがいい感じです。ジワ~と体に染み込む感は長湯の欲望を駆り立てます。が、後の予定も考え、湯あたりしない程度に後にしました。ううっ残念。

 二つ目はわたらせ温泉。ここには大露天風呂があるということで、迷わずここを選択。嬉野温泉に比べ、空と山だけにはちょっとならないものの、広さが段違いのため開放感はこちらが上です。5ある湯殿はそれぞれ湯の熱さが違うので、ぬるめの長湯でゆったりも選択できたのですが、次もあるのでここは中間温度を選択。中はポカポカ、目では山々を目に染み込ませました。

 三つ目は川湯温泉。噂の仙人風呂に行きました。ここはもはや風呂じゃないですね。川です川。確かに、川の途中を堰き止めて囲いは作っていますが、もともと川だし、川底は砂利でゴツゴツ。そして藻だらけと、暖かい川に入っているという感覚しかありません。では、お風呂という概念を捨て去ると、最高ですここ。川なので開放感は抜群。自分が浸かっている場所から延々と、山向こうに消えるまでお湯が続き、どこまでもが温泉。そして山、空、鳥の声。っていうか、鳶が飛んでるし。そしてぬるめのお湯がじわじわと染みてくる感じ。今まで入ってきた温泉とは別次元です。温泉とはこういうものだという固定概念を確実に壊されます。ただ、やっぱりお風呂に入った感覚は最後まで得られず。もう一度湯の峰温泉に行きたかったものの、さすがに温泉三昧しすぎて時間が押していたため。これにて打ち止め。でも、もう一度入りにいけばよかったなと今でも後悔しています。

 再度熊野川を下り、

 熊野速玉大社を参拝。

 そして那智山へ。熊野那智大社

 那智山青岸寺

 那智の滝を参拝し、のんびりとドライブを満喫。最後の宿泊地、勝浦に向かいます。

 宿は、洞窟に温泉がある、超有名ホテル。有名なので、人気もあるだろうから泊まれないかなと思ったていたら、宿泊可能とのこと。どうやらホテル自体が大きいようです。で、チェックインして部屋に行こうとすると一枚の紙をもらいました。「スタンプラリー」と書いてあります。どうやら、このホテルにある6の浴場、全て回るとお土産がもらえるらしいです。そしてそこに記してある地図。大きい。このホテルは大きすぎます。まあ、そうはいっても結局は館内施設。実は地図が大げさに書いてあるんだと思い、とにかく大きいほうの洞窟風呂へ向かいました。

 …部屋から歩いて10分。下手な温泉街の湯めぐりするより時間かかるんですけど。で、着いた洞窟風呂は、イメージ的には岩肌壁の岩肌屋根の風呂という感じです。洞窟で風呂というインパクトは少ないものの、湯は熱めの白濁でジンワリ堪能できました。

 夕食を取り続いて行くは露天風呂。エスカレーターがありますが、そこに着くまで15分かかります。で、着いた先は山の上。上は当然。横を見ても空しかありません。開放感はあるのですが、浴室が明るすぎるため星はチラチラとしか見えません。救いは月が出ていたので、月見風呂とシャレこんでお湯と景色を堪能しました。

 最後は寝る前に、小さい洞窟風呂へ。所要15分。まあ、覚悟していたんですけどね。でも歩いた甲斐があります。こここそまさしく洞窟。閉塞感があって、そして奥に続く道は温泉のみ。ウキウキしながら、温泉に浸かり、ゆっくりと奥のほうに進行。着いた先には波の音、海が真横にあり、更には星空。こちらは程よく暗く、目が慣れれば星空はばっちりでした。奥の洞窟の閉塞感、外の開放感。そして程よい湯温と、長湯を堪能させて頂きました。


10日目(水)
 まずは朝風呂。往復30分の歩きもものともせず、ウキウキと小さい洞窟風呂へ。今回最後の温泉浴なので、ジンワリゆっくり堪能してからホテルを出ます。

 あとは海岸線を横目にのんびりドライブ。伊勢に着いたのは午後ちょっと前です。当然伊勢神宮参り行います。まずは伊勢神宮内宮

 猿田彦神社

 佐瑠女神社

 伊勢神宮外宮

 月読宮と参拝。

 昼食は伊勢うどんを食べました。

 伊勢から少し東に行き、二見興玉神社と夫婦岩を参拝。

 さらに東に行き、最後の立ち寄り、そして難所である伊射波神社と領有神が祭られている加布良胡崎。片道30分をかけてアップダウンの道歩き、最後の参拝。往復1時間かけて行った道中では、すれ違う人が全くなく、物悲しさがありました。ここは沈み行く夕日と海岸線を独り占めしたことが最後の地にふさわしいと解釈しました。



 こうして9泊10日の旅行は終わりを告げました。さあ気力を絞って地元へ弾丸帰還だ。今回の旅行はとにかく誤算が多かったです。旅行期間が長かったので当然といえば当然ですけどね。どうしようもなくなるような事態には発展しなかったので、今は良い思い出です。でも、次の旅行に生かせるよう、ナビの調整だけはしっかりしておこうと思いました。


補足:走行距離5500km










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