全ては「玄人のひとりごと」から始まった-中国地方4泊5日-(2004/12/06)


今回の旅行のキッカケ
 「玄人のひとりごと」いうマンガがあります。内容はさておき、そこで鳥取といえば温泉だ!ということで温泉を紹介していました。読んでいるとだんだん鳥取に行ってみたくなります。そういえば最近本場の広島のお好み焼きも食べてもいません。ということで今回は中国地方を旅行することに決定しました。

山口→島根→山口→福岡?→山口→広島→岡山→鳥取→島根


1日目(月)
 まずは飛行機に乗るため羽田へ。出発の便は10:00なので余裕で羽田に到着。ああ世間はもうクリスマスなんですね~

 さて搭乗する前に腹ごしらえと搭乗手続きをせず外でウロウロ。気が付くと搭乗30分前。悠々と搭乗手続きし、手荷物検査を受けようとすると、何故かそこは大混雑。しかも遅々と進まない。中に入った頃には既に飛行機が飛び去った後でした。おしまい。

※大混雑の手荷物検査前。この時点では間に合うなどとタカを括って余裕で写真撮ってました。

 搭乗口で意気消沈していると、神の声が響きます。「次の便に乗ることが可能ですが、どうしますか?」

 次の便?へっ?そんなことできるの?と聞いて、とにもかくにも手配してもらいました。さて次の便はと、4時間後…まあ、選択肢が無いので、4時間羽田にいることになりました。あぁ自己嫌悪。

 14:00の飛行機に乗って、山口宇部に着いた時間は16:00。とりあえずレンタカー屋さんに遅れたことを謝り、車を手配してもらいました。

 さて、1日目の予定が丸つぶれになったので、とりあえず本日の目的地津和野に向かいます。

 宇部から津和野まで有効な高速道路はありません。なので一般道をのんびりドライブすることになります。着いたのはトップリ日も暮れた頃。当然津和野観光はできませんでした。

 津和野というと森鴎外しか知らなかったのですが、どうも温泉がある模様。というわけで温泉宿に泊まることに。この宿は屋上に露天風呂がありました。とりあえずザブンと入ってみます。お湯はちょいぬるめの透明。サラサラ感があり。長湯向き。景色は屋根が申し訳程度しかないので、見上げれば星がキラキラ。星を見ながらゆったりした時を過ごさせていただきました。さて、このままゆっくりするわけにもいきません。再度旅行計画を練り直します。結果、明日は早朝出発することになりました。明日はハードです…



2日目(火)
 まずは朝風呂。といってもまだ辺りが真っ暗なので、再度星見の風呂となりました。やっぱり、この感じいいなぁ~

 お風呂を出ると辺りが明るくなってきました。早速宿を出て、まずはホントは昨日する筈であった津和野を観光。殿町通りと津和野カトリック教会を写真に収め、最後は森鴎外旧宅へ向かいます。

 ところが、そこは門が閉まっていて中に入れません。まあ、早朝なんだから当たり前かと思っていると、近くにいたおばあちゃんが声をかけてきました。実はこのおばあちゃん、ここの管理人で、門を開けてくれました。ラッキーと心の中で叫び。森鴎外旧宅を観光。おばあちゃんに何度もお礼を言い、津和野を後にしました。

 次の地は萩。まずは松陰神社を参拝し、お土産に萩焼のコップを数点購入。これでビールを飲むとおいしいという受け売りそのままです。萩を後にして少し道に迷う。どうもナビの設定ミスで山道に入ってしまった模様。全く、時間に追われているというのにこのポンコツめ。と昨日の自分の失敗を棚に上げ、狭い山道をゆっくり走り抜けました。



 続いて、ホントは昨日する筈であった秋吉台へ。きれいな草原の丘を写真に収め。そして中の秋芳洞へ。まずは中の広さに圧倒。東洋一の鍾乳洞の名は伊達じゃないです。洞窟というよりドームにいる感じ。もちろん端から端まで歩くのも一苦労。とはいえアップダウンの道と、ところどころにある奇岩がウォーキングを退屈にさせませんでした。



 秋吉台から南下し高速道路に乗ったら西へ。向かうは下関です。なのに降りる場所を間違え、関門海峡を渡ることに。意図せず九州に上陸。せっかくということで、門司港インターを降り、今度は一般道の関門トンネルを通過。そのまま下関に入りました。

 下関商港に車を止め、船に乗ろうとすると、目の前を目的の船が通り過ぎて行きます。次の便を見ると一時間後。なんか今回こんなのばっかりです。気を取り直し昼食。下関といえばフグでしょうということで、近くの食堂でフク定食をマッタリいただきました。おいしい。けど味は地元で食べたソレとあまり変わらない感じ。どうも私には魚の味の違いは分からないようです。でもおいしいので完食しました。

 しばらくしてやっと船が到着。一番乗りとばかりに船に乗りました。しかし、その後誰も乗ってきません。そして船は出発。人気ないのかなと心配しつつも、着いた先には十人ばかりの人が。なんだ人いるじゃんとほっとする。

 船を降りると、その十人ばかりが全員船に乗る。そして船は行ってしまいました。また一人ぼっちです。そしてホントにここに一人っきりと気づくのは約5分後。島の名前は巌流島。まさかここを独り占めできることになるとは全く考えて無かったです。

 島といっても十分で一回りできる程の大きさ。人がいないことを認識するのはすぐでした。とりあえず、武蔵と小次郎の像を写真に収める。戦いの場である砂浜に佇む。

佐々木小次郎の碑を写真に収める。

 最後はお土産屋さん跡の小屋でボ~ッとする。大河ドラマ武蔵のポスターが残っています。当時の繁栄を語っているようで更に物悲しくなってきます。雨も降ってきて気分は独り占めというより、一人取り残された感じ。早く船が来ないかなと雨の中小屋に佇む姿は自分でも情けないなと思います。やがて次の船が来たときは、無人島から救出された気分になりました。

 次の地は岩国錦帯橋。辺りは大分暗くなってきていますが何とか写真に収めることが出来ました。これでとりあえず予定の観光地は全部押さえられたので一安心。悠々と錦帯橋を往復したり、下から覗いたり、川の水を触ったりと錦帯橋を堪能しました。

 ちなみに山の上の建物は岩国城。言われても分からないですね。

 さて本日の宿がある広島に着いたのは20:00。夕食はもちろんお好み焼き。頼むは豚玉そばダブル。久々に食べた本場のお好み焼き、やっぱりお好み焼きは広島です。関西の人ごめんなさい。宿は普通のビジネスホテル。なんだかんだいって温泉の無い宿は初めてなので、やることがありません。とりあえず疲れたので眠りました。



3日目(水)
 広島は昔住んでいたこともあり、名所観光というよりは、住んでた辺りに再度訪れました。なので割愛。まあ、8割方変わってませんでした。

 次は東にグンと行って、岡山へ。着いたのは昼ちょっと過ぎ。まずは岡山城。

 そして後楽園へ。公園の中はもみじが真っ赤に色づいていい感じです。アッチもコッチもと写真を取りまくりました。



 後楽園を出て、お土産に備前焼のお茶碗を購入。最後に夢路郷土美術館を見学。ついでにお土産で、ハンカチとカレンダーを購入。なんか今回お土産買ってばかりです。


 岡山を後にし鳥取へ。本日の宿であり、今回の旅行最大の目的地三朝温泉です。まずは夕食前にひとっ風呂。お湯はちょい熱めの透明。ピリピリ感がたまりません。でも慣れると何分でも入っていられます。うわっこの温泉噂以上に良い。露天の景色はイマイチでしたが、もうこの湯だけでお腹一杯です。結局、夕食後にもう一度入り、寝る前にもう一度入りました。多分起きてる間、部屋より温泉にいた時間のほうが長かったと思います。


4日目(木)
 目覚めのコーヒーならぬ、温泉を一杯。胃にピリピリ感が伝わります。この温泉は飲泉可能で、しかも飲泉所あり。一日3杯が限度ということですが、昨日既に2杯飲んでいるので、これにて飲泉終了。もちろん朝風呂も堪能しました。朝食を取り、またもやお風呂へ。多分、総入浴時間7時間は越えたと思います。三朝温泉最高~

 茹で上がった体で宿を出て、最初に向かうは三沸寺。今回の旅行最大の難所です。三沸寺は駐車場を降りてすぐ。石段をちょっと登るとあります。まずはここを参拝。更に石段を登り、入山手続きをします。まずはボディチェック。山登りに適さない格好は入山できないそうです。続いて入山者名簿に名前を記入。帰って来たら下山証明をするということで、下山証明が無いと捜索隊が出るそうです。つまり遭難の可能性があるということ。また名簿を見ると団体さんが訪れた形跡がありません。どうやらのんびり観光気分で登っては駄目みたいです。否が応でも気分が引き締まります。フニャフニャになっている自分の体に気合を入れ、いざ目的地の投入堂へ。

 十分後。息が上がりました。多分まだ五分の一も登ってないです。何ですかこの山道。傾斜がキツイ上に道は全く整備されていません。手で何かを掴んでなければ登れないのに、掴む場所を間違うと、一度降りなくてはならなくなります。天気が晴れててよかったです。雨だったら絶対挫けてます。※後で聞いた話ですが、雨が振ると入山できないそうです。

 入山して一時間。蔦につかまり、岩につかまり、鎖につかまり、ほとんど四つん這いで急な斜面に挑み続け、やっと投入堂にたどり着きました。バッザーイ!バッザーイ!とにかく投入堂に手を合わせ、後は体の気が済むまで休憩。そこから見える山々を堪能し、下山と相成りました。もちろん下山も大変。途中足を滑らせ、山道を滑り落ちそうに。ホントに遭難するところでした。下山証明をして駐車場に到着。もちろん服はどろどろに汚れました。結果車中でお着替えすることに。あ~お風呂入りたい。

 次の地は鳥取砂丘。と、その前に行く道がてら日本最大の池である湖山池で休憩。水面がキラキラ輝いてきれいです。つくづく今日の晴れに感謝。

 鳥取砂丘に着いたのは正午を少し過ぎた頃。目の前、砂しか見えません。午前の山登りでボロボロにされた足腰に再度気合を入れ、砂山を登ります。登った先は日本海。あ~きれいだ。海もきれいだし砂もきれいだ。と、しみじみ堪能。再度足腰に気合を入れ、来た砂道を戻りました。最後に一言。落書きは美観を損ねますのでやめましょう。





 ここからしばらくはのんびりドライブ。まずは白兎海岸。因幡の白兎のもととなった場所ですね。石碑しか撮ってないですが。

 そして東郷湖へ。東郷湖ではウキウキして、はわい温泉に立ち寄って、はわいに来ました~とかやろうとしましたが、公衆浴場は定休日でした。すごすごと退散。残念。

 そして本日の宿泊地、島根玉造温泉に着いたのは日もトップリ暮れてから。夕食を取り、やっと本日念願の温泉へ。お湯はぬるめの透明。しばらく入っているとぬるぬるしてきて良い感じです。長湯させていただきました。


5日目(金)
 まずは朝風呂。あ~このぬるぬる感がいいよぉ。とフニャフニャ気分で出発。最初は松江城を観光。次に小泉八雲文学碑と宍道湖を写真に収めました。ここも水面がキラキラ。今日も良い天気です。

 出雲に入り、出雲ドームを写真に収め、

 出雲大社に着きました。大きいしめ縄がある所でも有名です。

 てことで早速お参り。なんかしめ縄ちっちゃい。

 なんか近くで団体さんがガイド度説明してたので聞き耳立ててみるとどうやら大きいのはここではないらしい。ということで隣の神楽殿へ。

 ああ、コレですねコレ。

 出雲大社参拝後はの昼食は当然出雲そばを食べました。ツルツルのどごしがいい感じです。おいしさのあまりお土産用そばを購入。

 古代出雲大社模型展示館で、古代出雲大社のでっかい模型が展示されています。

 そして最後の観光地、日御碕へ。出雲日御碕灯台を写真に収め、

 日御碕神社を参拝。これにて立ち寄りは全て終了となりました。

 出雲空港にて車を返し、出発まで1時間半あまり。空港内のそば屋で出雲そばをすすりながら、搭乗に遅れないようにとドキドキしていましたとさ。ええ、帰りは何事もなく飛行機に乗れました。とにかく今回は失敗多し。飛行機乗り遅れ等の大きいものから、はわい温泉の公衆浴場営業日の確認等の小さいものまでキリないです。まあ、今では良い思い出なので、次回の旅に生かせればと思います。というか中国地方。もう一度挑戦したいです。


補足:走行距離1100km










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