鈴木周7歳に会ってきた(2010/06/27)



 「宇宙ショーへようこそ」を見てきました。予想通り大人ばかりでしたが、意外と男女率は半々くらい。ヤローのアニメじゃなかったんですねこれ。今回も最初から最後まで全部ネタバレなので、今後視ようと少しでも考えてる人は読まないで下さいね。

 ※上の写真は映画館でもらったフィルム。多分当り。夏紀ちゃんの顔が映ってない?でも俺的に当り。































 今回は原作ものではなく、先行放送はおろかHPも上映館の情報しかチェックしないようにしてきたので、どれだけ新鮮な気持ちで視れるかと思いましたが、やっぱり前情報をチェックしなくて正解でした。おかげでポチがしゃべりだすのを見て倫子ちゃんと同じ驚きを得られたしね。気は失わなかったけど。

 また新鮮な気持ちで見れる!というワクワク感とは逆に不安だったのが、設定の多さについていけなくなるのではないかということでしたが、これも大丈夫でした。それらを踏まえてダラダラ感想を書いてみます。


 地球編。宇宙人と黄色いヤツのおっかけっこ。なんかワサビが燃やされてる。次の日じーちゃん、ワサビ泥棒の話をしている。学校の習字の掲示には「わさび」…なんつーかワサビアニメだなと思った。ワサビをめぐって地球人と宇宙人との抗争が始まるのかと思った。あながち間違ってはいないけど、じーちゃんの主な出番はここだけだからやっぱ違うか。

 夏紀ちゃんと周ちゃんのギクシャクな関係の元となったピョン吉はいつ見つかるんだろうなとは思ったものの、地球編では見つからず。最後帰ってきたときにひょっこり顔出して終わりかなと勝手に思う。

 ポチについては、最初の出会いで周ちゃんに噛み付こうとしたり、怯えるようなシーンでもあるのかと思った。あぁ、そういうのじゃないのかと思ったのはそのすぐ後。倫子ちゃんと一緒に驚いた。


 月編。月到達の偉業のアメリカ国旗は出てきたものの、ポチは完全スルー。そのすぐ後に月の裏側の都市が出てきた。あぁ、そういうのじゃないんだと納得した。地上でワサビを守るため云々の展開じゃないんですね。

 連盟の審査で周ちゃん怯える。連盟の審査員の中の人がゆりえ様だったぽい、そう言われればそんな気が。周ちゃん無事合格で、出てきたら三人しかいなかった。夏紀ちゃんしばらく出てこない。これはもしかして、夏紀ちゃん不合格で、何とか再試験できるような展開のお話になるのかと不安になった。結局、夏紀ちゃんも遅れて出てきたけど、特に遅れた理由はなかった。不安あおっただけか。

 審査が終わってみんなで昼飯。ハンバーガー屋で通貨のポッドを日本円でのレート計算が始まる。1ポッド=約183円でした。その後宇宙ショーのCM。団長の声がフリーザ様…あぁ、こいつ黒幕だ。これだから声オタはと自分が悲しくなる。ポチはみんなと別れてネットカフェ。自分で夏紀ちゃん達を帰せなくする。コーヒー口からダラダラ。

 別ルートで帰ることになったため、みんなでバイトを始める。必要金額は10万ポッド。つまり約1830万円。ポチが博打に走る気持ちも分からなくもない。駄目な大人なのは変わりないけど。そんな中で康二君がバイト先でインクちゃんと出会う。ラブにまで届かないようなむずかゆい関係開始。これはもしかして最後まで月が舞台なのか?と思った矢先、夏紀ちゃんがワサビ取引でお金設けてあっさり舞台変更へ。やっぱワサビアニメだな。


 銀河鉄道編。さすが一人200万円近い席。いい席な感じ。でもフリーサービスとかついてないから実はそれほどでもないっぽい。ここで団長の手下も乗り込んできているので、銀河鉄道内でドタバタ開始するのかと思ったら、それはなかった。他には宇宙ショーの追っかけの人や宇宙の記録係の人と出会ったくらいか。宇宙の危険地帯みたいなところは、紹介のみで結構簡単に通過。


 ポチの母星編。ここにきてなんとなく持ってた違和感が判明する。ポチ全裸じゃん!いや、月編では服着てない宇宙人が他にもいたから目立たなかったけど、この星着いたら、ポチ以外全員服着てるし。なんで誰も指摘しないんだ?結局ツッコミたかったのは全編通してここだけなので、あえてツッコミ入れてみた。

 あとは和やかにワサビ争奪戦したり、倫子ちゃんがうまく牛?の搾乳してたり、清兄ちゃん本格的に医者になる決心したりとあって、最後にピョン吉の話で夏紀ちゃんと周ちゃんの関係修復になるかというところでホンワカタイム終了。周ちゃんさらわれてクライマックスへ。


 宇宙ショー編。星が生まれる瞬間を間近で見る祭りの会場。そこでペットスターとは何かとか、強き者が弱き者に与える役割とか、ワサビの効果とか、色々説明あったみたいだけど…よく分かんなかった。つまり夏紀ちゃんが周ちゃん助ければ終わりだろうという感覚で視る。団長の信念はムズカシすぎるんですよ。いきなりのピョン吉登場は正直ビックリした。思い返せば伏線(月で手下が手土産持ってきたとか言う一言とか)あったけど…でもビックリした。

 そうそう夏紀ちゃんの母星編からの一人語りは、感動するというよりも定型文な感じで…汚れちまったな自分。でもその後の救出劇から、地球に帰るまでの流れはベタで好きですよ…汚れちまったな自分。


 エピローグ。長かったかな。映画だしもう少しスパッときっちゃっても良かったと思う。具体的には地球の舞台は次の日の自転車二人乗りのシーンからでもよかったくらい。


 総評。まずは残念だった点。テーマというか主張したい部分。「他人に頼らずまずは努力する」「相手の気持ちを考える」というところが露骨に出ているシーンがいくつかあって純粋にエンターテイメントとして楽しめなかったです。特に終盤のポチと団長の戦闘シーンがね。ここは賛否両論だと思うけど。

 あとインクちゃんのロケットの使い方。もう少し重要度高いアイテムになってくれればと。せっかくインクちゃんかわいいのに。それと舞台がポンポン変わるのはTVシリーズの手法を映画に持ってきちゃった感じでちょっとダレを感じてしまいました。


 よかった点。まずはSF映画に陥りがちな考証説明をスッパリ切ったところ。康二君とポチのやりとりで「全宇宙生中継なんて出来るんですか?」の質問に「そりゃ出来なきゃ困るだろう」と答えたり、「超速ってどれ位速いんですか?」の質問に「高速より凄い速さだ」と答えたりしています。逆に1ポッドのレート計算はしっかり説明しています。つまり金額を把握させることで、夏紀ちゃん達がどれだけ大変な状況になったかを理解させ、さらにワサビがどれだけ貴重なものかを理解させています。本編で必要な情報とそうでないをしっかり仕分けしているなと感心しました。

 また各々のシーン。康二君とポチのやりとりではその時団長のことが気になってたポチの心情。レート計算シーンではしっかりしようと思いつめている周ちゃんの心情をそれぞれ絡めて、説明シーンの退屈さをカモフラージュしているところに練りこんだ脚本というものを感じました。


 最初にも書きましたがとにかく前情報無しでどれだけ楽しめるかがこの作品の評価点でした。結果としては予想以上の出来に満足。でも今度は設定読みまくった上で視聴したいところ。新たな発見がありそうです。










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